男の更年期障害
男にも更年期障害というものがあるらしい。女の場合のようなドラスチックな身体的変化という形では現れないが、やはり50を過ぎた頃より、心身にわたり著しい機能低下に悩む男は多く、性欲の減退、勃起不全、消耗感、甚だしきはうつ状態といった症状が現れる。従来は加齢のせいと思われていたこれらの症状が、実は男性ホルモンの失調によるものだと、最近の研究で徐々にわかってきたらしいのである。
男にも更年期障害というものがあるらしい。女の場合のようなドラスチックな身体的変化という形では現れないが、やはり50を過ぎた頃より、心身にわたり著しい機能低下に悩む男は多く、性欲の減退、勃起不全、消耗感、甚だしきはうつ状態といった症状が現れる。従来は加齢のせいと思われていたこれらの症状が、実は男性ホルモンの失調によるものだと、最近の研究で徐々にわかってきたらしいのである。
人類学者たちは、骨の化石を頼りに人類の進化を推測してきた。その結果わかったことを、聖書の表現を用いてあらわすと、チンパンジーと人類の共通の親から、まずアウストラロピテクスが生まれ、アウストラロピテクスはホモ・ハビリスを生み、ホモ・ハビリスはホモ・エレクトゥスを生み、ホモ・エレクトゥスから我々の直接の祖先たるホモ・サピエンスが生まれた。
先稿「遺伝子が語る人類の進化」において、我々現代の地球人の直接の祖先は、89,000年前のアフリカの草原に、少なくとも4,000人いたということを確認した。彼らが言語を話していたか、その前提としてシンボルを操る高度な精神的能力を有していたかについては、詳細はわかっていない。だがその可能性は高いと思われる。
「うつ」は長い間女性に特有の精神症状であると考えられてきた。それは子宮を持つ者の宿命であり、思春期、出産、閉経と、節目ごとに変動するホルモンのバランスが失調に陥ったとき、女性を苦しめるのだと考えられた。
アメリカでは今、癌の話題でもちきりのようだ。有力メディアはどこも、癌の特集記事をトップ扱いで掲載している。というのも、民主党元上院議員で大統領選の有力候補者エドワーズ氏が、妻の乳癌が再発したことを公表し、それに国民全体が深い関心を示したからだ。
幻聴や幻視など幻覚と呼ばれるものは、かつては精神病理的現象とりわけ分裂病(統合失調症)に特徴的な症状であるとされていた。だが、今日においては、うつ病患者、躁病患者、癲癇質者にも幻聴はみられ、普通の人にもおきることがわかっている。なかには、15年、20年と幻聴に苦しみながら、それ以外に精神病理現象の見られない人々が多数いることもわかってきた。
アメリカの著名な脳科学者でセックス不全治療の権威でもあるダニエル・アメン博士が、脳がセックスに及ぼす影響を研究した成果「脳でセックス」を出版した。これは、ベター・セックスにとって、健全な脳を持つことが如何に大事かを論証したものである。
精神医学には二つの流れがあって、互いに牽制しあってきた歴史がある。一つは精神の失調の原因を人間関係に求めるもので、これは他者とのかかわり方の失敗が様々な精神症状を引き起こすという考え方に立っている。もう一つは、能の神経組織に原因を求めるもので、遺伝或は何らかの外圧によって脳内に異常が生じた結果精神症状が現れるとする見解である。
物質文明にどっぷりつかった人々の中にも、前世の記憶を有し、自分はナポレオンの生まれ変わりだなどと、信じている人はいるものだ。
この世に生まれてくる人間の子どのもうち、女子より男子のほうが割合が多いことはよく知られている。男子は女子に比較して、幼児期の死亡率が高いために、その埋め合わせをするかのように、自然が巧妙な仕掛けをしたのだろう。ところが近年、その男女間比率の差が次第に縮小する傾向が見られるという。Male Births declining in the US and Japan By Amy Norton : Reuter
生殖にかかわる行動は、種の保存にとって最も根源的なことであるから、あらゆる動物に本能という形でビルトインされている。人間はそれを性欲という言葉で表現し、人間性の奥に潜む抑えがたい衝動として理解してきた。
ジェーン・グドール Jane Goodall 女史は、今日におけるチンパンジー研究の礎石を築いた人である。チンパンジーは、地球上に棲息する動物の中で、人類に最も近い種だ。彼らはある面では人間並の、時には人間以上の能力を持っている。そんなチンパンジーの持つ能力の全貌が、次第に解明されつつある。
チンパンジーとともに類人猿から枝分かれした最初の頃の人類が、主に何を食べていたのかについては、これまでよくわかっていなかった。カリフォルニア大学の研究チームは、アイソトープ技術を応用して、彼らが球根や根茎などの地下の植物を掘り出して食べていたと推論している。
ネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスと共通の祖先から生まれた。だから我々の直接の先祖たる古代の人類にとっては、兄弟に当たる種だとするのが今日の通説である。
禿頭を気にしている人々にとって朗報となりそうな話が飛び込んできた。ネズミを用いた実験で、毛の再生メカニズムが解明され、それがどうやら人間にも応用できそうだというのである。
地球上のあらゆる生命は神が作り給うた、聖書はそう教えている。キリスト教徒ならずとも、人類はみな、生命というものは図りがたい摂理によって生まれかつ生きているのであり、人の手によっては如何ともなしがたいと考えているのではないか。また仮に、生命を人の手で操ろうとする者がいれば、それは神あるいは自然への許しがたい挑戦と感ずるのではないか。
最新号のニューズウィークに目を背けさせるような写真がのっている。腐乱して真っ黒になった人間の死体が地面に転がっているところを写したものである。更にショッキングなのは見出しのほうだ。Corpses Wanted とあり、最近のBody Farm の様子を紹介するとある。
幼児を意味する英語の言葉 Infant は、”Unable to speak” を意味するラテン語に由来するそうだ。生まれたばかりの人間の子どもは、無論すぐに言葉をしゃべることは出来ない。その知能はいわば白紙の状態で、親や周囲の人間とのつながりを通じて、徐々にしゃべる能力を身につけていく、とそう考えられてきたわけである。だからロックも「タブラ・ラサ」と名づけたのであろう。
21世紀の人類にとって最大の課題は、地球温暖化と肥満である。地球温暖化は地球環境を破壊し、肥満は人間の身体を破壊する。その肥満が、先進国を中心に急速に広がっている。今やアメリカ人の3分の2が肥満か太りすぎの傾向にあるといわれており、子どもたちの間にも肥満は広がりつつある。肥満はいまや社会全体を脅かす、新しい文明病になりつつある。
10年ほど前まで、人間の脳は3歳ころまでの間に成長を終え、その後は一生を通じて、構造的にも機能的にも不変なものと考えられていた。また人間の性格というものも、脳が不変なこととパラレルに、一度形成されたら変わることのないものとされていた。