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日々雑感




2006年10月 8日

佐倉連隊にみる戦争の時代

この夏、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で「佐倉連隊にみる戦争の時代」と題した企画展が催された。筆者は少年時代を佐倉で過ごし、今でも両親の墓が佐倉にあることから、しばしば佐倉を訪れるが、そんな折にこの展示のあることを知り、立ち寄ってみた。

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2006年10月14日

会津への小さな旅

筆者には、学生時代から仲良くしている友人が何人かいて、そのうちの3人とは、毎年の秋、小旅行を楽しんできた。ドライブ好きな男がいるので、運転は彼に任せて、残りの3人は車の中でのんびりと過ごすのである。そんな我々が、去年、今年と2年続けて会津を旅した。昨年は、土湯に一泊して、福島から会津に回り、今年は、母成峠近くの中ノ沢温泉に一泊して会津盆地をドライブした。

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2006年10月21日

佐倉の祭

関東周辺には、山王権現や神田明神など江戸の祭の面影を今に伝えるとされるものが、そこここに幾つか残っている。川越、佐原、佐倉など、小江戸と呼ばれた小都市の祭である。大元の山王祭神田祭は、いまでは神輿を担ぎまわるのが流儀となってしまったが、これらの祭はいまでも、屋台を引きずり廻している。昔は、きらびやかな人形を飾った山車が行列をなして華やかさを演出したという。

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2006年10月28日

礼文アツモリソウ(敦盛草)

アツモリソウ(敦盛草)は、本州の亜高山地帯や寒冷地に自生するラン科の多年草である。野生のランの中では、一段と大きな花を咲かせ、野生ランの王者といわれている。しかしかえってそのことが徒となって盗掘が絶えず、いまでは絶滅が心配されるほどに減ってしまった。それ故、幻の花ともいわれている。

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2006年11月 4日

日本ハムのヒルマン監督 日本人選手を語る

プロ野球では、昨年のロッテ・オリオンズに続いて、今年も外国人監督ヒルマン氏率いる球団日本ハム・ファイターズが優勝した。球団にとっては、実に44年ぶりの日本一ということだ。北海道に移転して4年目、いまではすっかり地元に溶け込み、北海道の人々の熱い応援に答えての優勝だった。

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2006年11月11日

吉田拓郎 妻恋コンサート

吉田拓郎といっても、今時の若い人たちにはぴんとこないかもしれない。1970年代の前半に活躍したミュージシャンで、日本のシンガーソングライターの草分けとされる男だ。比較的若くして表舞台を去ってしまったので、大方忘れられたと同様の存在だったが、中高年層を中心に、いまだに根強いファンを持っている。

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2006年11月18日

子殺しと子どもの自殺

大人が子どもをどう育てるか、それは民族の根幹をなすことである。また、子どもが大人たちの築き上げた世界をどう受容するか、それは民族の行く末を方向づけるもとである。子どもは小さな大人ではない。彼らは無限の可能性をたたえた器であり、民族の、ひいては宇宙の鏡である。

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2006年12月 3日

双面の埴輪(表裏二つの顔)

和歌山県岩橋千塚山古墳群(前方後円墳)の遺蹟の中から、6世紀前半のものと見られる双面の埴輪の顔が見つかった。数年前の発掘作業の過程で出土した埴輪の断片を復元しているうちに、現れてきたという。頭部と首からなり、高さは19センチほど、新聞に掲載された写真でその表情をみると、素朴ななかにも力強い印象が伝わってきて、古代人の想像力が思いやられる。

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2006年12月23日

ブログ立ち上げの記

若者もすなるブログといふものを、翁もしてみんとてするなり

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2007年1月13日

ペンギンの愛と川嶋あいの歌

先日、NHKの特集番組が、極地に生きる動物たちの姿を追跡していた。その中で特に印象深かったのは、北極圏の白熊と、南極の皇帝ペンギンたちだった。

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2007年1月16日

吊るしのテクニック:残虐な絞首刑?

絞首刑の最中に首がちぎれ飛ぶこともあると聞き、驚いた。イラクで起きたことだ。昨年暮のサダム・フセインの処刑に続き、昨日(1月15日)は更に二人、前政権時代の高官が絞首刑に付されたが、その際、サダム・フセインの異父弟で秘密警察長官だったバルザン・イブラヒムの首が、吊るされた直後にちぎれ、頭部と胴体が分離してしまったというのである。

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2007年2月17日

老人の性教育

アメリカではいま、老人たちを対象にした性教育が盛んになっているそうだ。(老人にも安全なセックスを) 

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2007年2月24日

馬肉・けとばし・桜鍋

日本人が馬肉を食うようになったのは何時の頃からだろうか。古い記録が見当たらないのでよくはわからないが、信州の伊那地方や会津など馬の産地では、400年程前から食っていたらしい。東京の庶民についていえば、明治以降馬肉を食う慣習が広まったようだ。明治時代の浅草界隈には、馬肉を売る店が何軒もあったという。

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2007年3月17日

アーモンド栽培と蜜蜂

アメリカの2月から3月にかけてはアーモンドの開花シーズンだ。桜に似た花を咲かせ、夏には実がなる。アメリカ人が最も好む木の実の一つだ。この実をならせるための受粉の作業には、蜜蜂が大いに活躍する。今では、商業用のアーモンドの殆どが蜜蜂の世話によって、受粉するのだという。ところが今年、その蜜蜂たちが大量に消えているというニュースが全米を賑わせた。

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アメリカ人夫婦の新しいライフスタイル

アメリカ人の夫婦仲のよさは世界中に知れわたっている。可能な限り行動をともにし、寝るときも一緒だ。マスターベッドルームとそこに置かれた大きなダブルベッドは、アメリカの最もアメリカらしいライフスタイルとして、日本を含め世界中の進歩的な男女の模範となってきた。

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2007年3月21日

日本の少子化はセックスレスが原因?

日本家族計画協会が、先週ショッキングな報告を発表した。16歳から49歳までの男女を対象にアンケート調査を実施したところ、最近一ケ月以上セックスしたことがない者が39.7パーセントもあったというのだ。結婚している男女でさえ、34.6パーセントもあるという。一月以上セックスしない者は、一年間セックスしない可能性も高いから、この数字は非常に深刻な意味を持っている。

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2007年4月10日

グルメ・チョコレートの新しい波

チョコレートといえば、大方の日本人にとっては、年に一度のバレンタインデーを彩る季節的な食べ物だろう。つい最近まで、子どもはいざ知らず、大人が年中チョコレートを食うことはなかった。それを裏付けるように、チョコレート業界の売り上げは、バレンタインデーに依存することが大きかったのだ。

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2007年4月28日

死者の遺骸が森を育てる?:火葬の是非

死者の火葬は、ヨーロッパ文化圏では長らくタブーに近い扱いを受けてきた。しかし近年に至って、プロテスタント文化圏を中心に火葬を受け入れる雰囲気が広がり、急速に普及しつつある。

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2007年5月12日

蜜蜂の消滅:深刻化する農産物への打撃

先稿「アーモンド栽培と蜜蜂」の中で、アメリカの蜜蜂が大量に消滅していることを紹介した。その時点では季節柄、アーモンド栽培への影響が懸念されたのであったが、蜜蜂の消滅はその後も止まるところをしらず、さまざまな農作物に深刻な打撃をもたらしつつあるという。

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2007年5月13日

鴨(鳥類)の生殖器官

梶井基次郎の短編小説「交尾」を読んだ人は、一度はその趣向の斬新さに関心したに違いない。梶井基次郎という作家にはどことなく妙なところがあるから、こんな妙なものに着目したのだろう、と。

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