アメリカ・ニュージャージー州で、14歳の少女が自分のヌード写真を携帯サイト上に公開したことを理由に逮捕された。児童ポルノの取り締まりグループが、ネット上の捜索をしている最中に発見したことがきっかけだった。
この少女は、単にボーイフレンドに自分の裸を見せたかっただけだと答えたらしいが、金銭目的で不特定多数に配信するのが目的だったとしたら、最高17年の懲役刑に付せられることもあるという。少なくとも、この少女は性犯罪のブラックリストに載せられることになるそうだ。
しかし児童ポルノがいかに蔓延しているとはいえ、児童そのものにこうした厳罰を与えるのはどうしたことか。
アメリカではいま、携帯電話のサイトを通して、児童が自分や他の子のヌード写真を見せ合うのが流行しているという。ニュージャージー州の治安当局ではこうした風潮が性犯罪の温床になりかねないとして、そのような写真を投稿する児童にも厳しい態度で臨んでいるのだそうだ。
そもそもニュージャージー州が児童ポルノを厳しく取り締まるようになったのは、ある陰惨な性犯罪がきっかけだった。ミーガン Megan ちゃんという7歳の少女が、性犯罪歴のある男に強姦され、殺されるという事件だった。これをきっかけに性犯罪に対する市民の怒りが高まり、性犯罪の厳罰、性犯罪歴のあるものの監視の強化とならんで、性犯罪を助長しかねないあらゆる行為が、厳しく取り締まられるようになった。
そこで児童本人といえども、強制されてわいせつな映像を撮られた場合を除き、自分の意思でわいせつな映像を公開したり売ったりしたものは、同様に厳しく罰せられることになったのである。
ニュージャージー州の州法であるこの法律は、ミーガンちゃんの事件にちなんで「ミーガン法」 Megan's Law と呼ばれているが、当のミ-ガンちゃんの母親は、この法律の趣旨に全面的に賛成しているわけではないという。とくにこの法律が児童当人を処罰することには反対だという。児童に必要なのは処罰ではなく、正常な生活への立ち直りとそれを援助するためのカウンセリングだという考えだ。
ところで今日インターネット上には、おびただしい数の児童ポルノのサイトが存在している。その中には児童専門のポルノサイトもあり、またアダルトサイトの中に、児童ポルノの映像をもぐらしているものもある。そうした映像を良く見ると、犯罪集団によって強制的にポーズさせられたと思われるものに混じって、児童が自分の意思でポーズをとっていると思われるものもある。
児童ポルノはとかく、スケベエな大人たちによる児童の陵辱という風に考えられがちだが、今日の実態はそうした予見を超えて深刻化しているようである。
関連リンク: 日々雑感
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