マザーグースの歌


マザーグースの歌から「もしもとそして」(壺齋散人訳)

  「もしも」と「そして」が
  鍋とフライパンだったら
  鋳掛け屋さんはお役ごめん

マザーグースの歌から「どこへ おでかけ」Where are you going?(壺齋散人訳)

  “どちらへお出かけ おじょうさん”
  “ミルクをしぼりに行きますの”
  “ご一緒してもよろしいですか”
  “どうぞ お気に召されるまま”
  “お父さんは何をなさってる?”
  “お百姓さんをしてますの”
  “あなたの財産は何ですか?”
  “お顔が私の財産です”
  “じゃあ君とは結婚できないね”
  “お構いなく 私も望みませんことよ”

マザーグースの歌から「霧の朝」One misty, moisty Morning(壺齋散人訳)

  ある霧のかかった朝
  お天気は曇りでした
  僕は毛皮にくるまった
  一人のお年寄りに会いました

  お年寄りがご挨拶すると
  僕もにっこり笑いました
  ごきげんよう ご機嫌いかが
  ごきげんよう はじめまして

マザーグースの歌から「おいで 駒鳥ちゃん」Come hither, sweet robin(壺齋散人訳)

  おいで駒鳥ちゃん
  怖がらなくてもいいよ
  羽一本傷つけないから
  おいで駒鳥ちゃん
  こっちへきてパンをお食べよ
  そして元気におなりよ

マザーグースの歌から「子猫が好き」I like little Pussy(壺齋散人訳)

  僕は子猫が好きなんだ 毛皮はとても暖かいし
  僕が意地悪しなければ 子猫も僕に向かってこない
  僕だって尻尾をつかんだり 払いのけたりしないもの
  僕らはいつも仲良くして 一緒に遊んでいるんだよ

マザーグースの歌から「かわいい雌鳥」I had a little Hen(壺齋散人訳)

  僕の小さな雌鳥は 世界中で一番かわいいんだ
  お皿は洗ってくれるし お部屋を掃除してくれるし
  水車小屋にいって粉をひいて
  あっというまに運んできてくれるし
  それでもってパンを焼いて ビールも作ってくれるし
  暖炉のそばに腰掛けて お話もしてくれるんだ

マザーグースの歌から「小さなワンちゃん」I had a little dog(壺齋散人訳)

  小さなワンちゃん 名前はブルー・ベル
  何をやらしても 達者にこなす
  針を探してくるようにいったら
  石炭バケツに鼻面を突っ込んだワン

  花壇からセージを摘んでくるようにいったら
  すごい勢いで転がっていったワン
  地下室からビールを汲んでくるようにいったら
  戻ってきていうには なんにもないワン

マザーグースの歌から「ルーシー・ロケット」Lucy Locket(壺齋散人訳)

  ルーシー・ロケット がま口なくした
  キティ・フィッシャー 見つけてあげた

  がま口の中身はスッカラカン
  周りに紐が結んであるだけ


マザーグースの歌から「森へ行こう」Let Us Go to the Wood(壺齋散人訳)

  森へ行こうよ ある豚がいいました
  何しにいくの 別の豚がいいました
  お母さんを探しに 最初の豚がいいました
  何のために 次ぎの豚がいいました
  お母さんにキスして 甘えるためさ

マザーグースの歌から「カッコウの巣の上に」Vintery, mintery, cutery, corn:壺齋散人訳

  葡萄に ミントに お菓子に コーン
  りんごの種に りんごのギザギザ
  ワイヤー ブライヤー ふさふさの毛
  ガチョウが三羽いましたとさ
  一羽は東に飛んでった
  一羽は西に飛んでった
  もう一羽はカッコウの巣の上に

マザーグースの歌から「クリスマスの贈り物」Christmas days(壺齋散人訳)

  クリスマスの一日目に
  あの人が私にくれたものは
  梨の木にいたヤマウズラ

マザーグースの歌から「歌を歌ってあげよう」I’ll sing you a song(壺齋散人訳)

  君に歌を歌ってあげよう
  そんなに長くはないけれど
  とってもすてきな歌なんだ
  だから財布に手を入れて
  僕に一文投げておくれ
  君にはたいした額じゃない

マザーグースの歌から「さあ子どもたち」Come, my children(壺齋散人訳)

  さあ子供たち 外へおゆき
  お日様が明るく照っているよ
  ちびちゃんたち 一緒においで
  鳥や川やお花を見ましょう
  帽子をかぶって外へ出ましょう
  ほんとにすてきな日ですもの

マザーグースの歌から「あの人が私を愛してるって」He loves me(壺齋散人訳)

  あの人が私を愛してるって
  そんなこと迷惑よ
  あの人が私を欲しがってるって
  そんなことさせないわ
  やれるものならやってみたら
  できっこないし
  させもしないわ

マザーグースの歌から「ホップ、ステップ、ジャンプ」With a Hop, Step, and a Jump(壺齋散人訳)

  粉屋さんが粉をひけば
  粉屋さんが粉をひけば
  男の子が笛を鳴らしてやってくる
  ホップ ステップ ジャンプして

マザーグースの歌から「錠前と鍵」Lock and Key(壺齋散人訳)

  私は金の錠前です
  僕は金のカギです
  私は銀の錠前です
  僕は銀のカギです
  私は真鍮の錠前です
  僕は真鍮のカギです
  私は鉛の錠前です
  僕は鉛のカギです
  私はモンクの錠前です
  僕はモンキーです

マザーグースの歌から「クモとハエ」The Spider and the Fly(壺齋散人訳)

  “僕のお部屋へこないかい?” クモがハエに呼びかけました
  “とってもすてきで どんなところより快適だよ
  ここへは螺旋階段を 登ってくるといいよ
  君がきたらいろんなものを 見せてあげる“

  “いえいえ”ハエは言いました “甘い言葉には乗らないわ
  あなたのおうちを訪ねた人は 戻ってこないといいますもの“
  “心配なのはよくわかるよ 高いところにあるからね
  でも僕んちのベッドは快適だよ“ クモはなおもいいました

マザーグースの歌から「月の日数」The days of the month(壺齋散人訳)

  30日ある月は九月です
  四月、六月、十一月も
  二月は28日しかありません
  残りの月には31日
  閏年を除いてはね
  その年の二月は29日

マザーグースの歌から「ああ、どうしましょう」Oh! Deary, deary me(壺齋散人訳)

  むかしむかし あるおばあさんが
  卵を売りに市場へでかけた
  ところが市場はあまり遠かったので
  途中で疲れて道端に寝込んだ

  そこへ物売りが通りがかり
  おばあさんのコートを切り裂いた
  ひざのあたりまで切り裂いたので
  おばあさんは寒くてふるえあがった

  やがて目覚めたおばあさんは
  体をぶるぶるふるわせた
  そして泣きながらこういった
  “ああどうしましょう これじゃ私じゃないみたい”

マザーグースの歌から「二匹のネコ」There once were two cats(壺齋散人訳)


  キルケニーの二匹の猫
  お互いを邪魔だと思いました
  それで二匹は戦いを始め
  引っかいたり噛み付いたり
  お互いを消してしまおうとしましたので
  爪と尻尾の先のほかには
  残らず消えてしまいました

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