水彩画を楽しむ


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西塘の運河に並行して狭い道が走っており、その道と運河沿いの道との間に、この絵にあるような狭い路地が通じている。この路地には、入り口に門が設けられ、箸帽街という表示がされている。箸と帽子を商う店が集まっているのかもしれない。

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西塘の運河沿いに立ち並んでいる建物は、一階部分が土産物屋や食堂、二階部分は民宿になっているところが多いという。この絵はそんな建物の一つを描いたもので、運河に面して茶店が望まれる。「人家」という表示があるから、二階には宿泊の施設があると思われる。

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江南地方には水郷の古鎮と呼ばれるところが何か所もあるが、中でも西塘は上海に近いという地の利もあって、観光客には人気がある。トム・クルーズ主演の映画「ミッション・インポシブルⅢ」の部隊になったこともあって、世界中にその名を知られるようにもなった。NHKも取り上げて紹介していたから、日本人にも馴染みが深いといえよう。

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紹興は古い都である。もとは会稽といった、「会稽の恥を雪ぐ」の会稽である。春秋戦国時代にあっては越の都だったところだ。今でも大都会であるが、日本人には紹興酒の名前が連想されるところだろう。

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杭州は大都会である。南宋の都として栄えた歴史があるが、それ以前からも江南の大都会であり、唐の白楽天、北宋の蘇東坡が知事をつとめたことでも有名だ。近代以降でも、江南最大の都市として、中国経済の中心地となり、中国で最も金持ちの多い都市だということになっている。蒋介石は、この町の出身である。杭州は彼の権力の一端を財政的に支えたのだともいわれている。

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烏鎮は作家茅盾の故郷として知られる。同行の中国人女性に、中国読みを確認したところ「マオトゥン」と発音するのだそうだ。その故居なるものが、東柵の一角にあった。この絵にある橋の、左手に下りたすぐそばのところだ。

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烏鎮は、上海と杭州を結ぶ線の杭州寄り、浙江省嘉興市の桐郷市に位置し、京杭運河(いわゆる大運河)に面する水郷地帯である。筆者は江南旅行の折に、無錫から杭州にいたる途中、この観光ポイントをおとずれた。

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無錫は太湖北岸の町であり、また市内には隋代に作られた大運河が貫流している。大運河のほかにも大小無数の運河が掘られ、江南の典型的な水郷都市である。日本企業の進出も盛んだと聞いたが、市最大の産業は太湖でとれる淡水真珠の加工だと聞いた。

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蘇州市内には、運河が網の目のように張り巡らされている。蘇州市街は太湖の東側に展開する街だが、その太湖と多数の湖とを結んで、運河が毛細血管のように張り巡らされているわけである。

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蘇州は大都会だが、昔をしのばせる光景があちこちに残っている。なかでも、平江路は、山塘街と並んで、古い街並みが残っているところだ。

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蘇州城にはかつて8つの門があったが、今は一つしか残っていない。それがこの盤門だ。なんでも紀元前500年ごろに、蘇州城の水門八門のひとつとして作られたものだそうだ。

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虎丘は蘇州のランドマークのひとつ。蘇州城外西北の小高い丘の上に、塔が立っていて、蘇州の町から良く見える。この絵は、その虎丘の塔の佇まいを遠望して描いたものだ。

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錦渓の古鎮ができたのは南宋時代のこと。ウィキペディアの解説によれば、「1162年(紹興32年)、南宋孝宗の愛妃陳妃がこの地で病死し、妃が愛した五保湖で水葬され、湖に陳妃水家が造られたことに因んで「陳墓」と呼ばれていた。また、菩提のため孝宗は蓮池禅院を建立した。以来800年間陳墓と呼ばれたが、1993年美しい水郷を保存しようと旧名に復した」

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昨年(2011年)の11月に、7泊8日の日程で中国江南地方の古鎮めぐりを行った。旅行会社主催のツアーだから、気楽な旅になった。黙っていても、自分から動かなくても、言葉がしゃべれず、土地の知識がなくっても、旅行会社から派遣されたガイドが、見どころを案内してくれるというわけなのであった。

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ボスの大作「悦楽の園」の一部をもとに、水彩画を描いて楽しんでみた。鳥たちとそれに乗っかった人間たちの群れに、白いワンピースを着た少女を組み合わせたものだが、大した意図があるわけでも無い。ただ無邪気なコーディネーションを楽しんでいるだけだ。

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シャルトルはパリの南西にある小さな街だ。中世に建てられた巨大なゴシック寺院で知られている。フランスには中世のゴシック寺院があちこちに残されていて、それらの多くは世界遺産に登録されている。シャルトルのゴシック寺院は、アミアンやランスと並んで、もっともエレガントなものだ。

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オペラ通りはその名の通り、オペラ座(ガルニエ)の前からルーヴル宮殿に向けって南東方向に伸びる数百メートルの短い街路である。しかしそこにはパリと云う街の本質がいかんなく込められている。

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ノートル・ダーム大聖堂はシテ島の南東部にそびえ、島の中からも外からも良く見える。建てられたのは13世紀半ばというから、750年も前のことだ。

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エッフェル塔の真下にある遊覧船の船着場近くで見かけた光景。観光客向けにアイスクリームやクレープの類を売る店だ。

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エッフェル塔の真下にある遊覧船の船着場近くで見かけた光景。観光客向けにアイスクリームやクレープの類を売る店だ。

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