今年2009年の元旦は、朝からからりと晴れ渡った空が、新年の門出を清々しく飾ってくれた。多少風は吹いていたが、まあまあの日和だった。今年一年が、このように順調に進むことを願わずにはいられない。
昨年は大変な一年だった。世の中に突然の逆風が吹いて、ひどい目にあった人びとも多かったことだろう。中には吹き飛ばされて、立ち上がれないほど傷ついた人もいただろう。
今年は風向きが変わり、前をはっきりと見据ながら、しっかりした足取りで歩むことができるようになりたいものだ。
筆者自身についていえば、昨年中に定年を迎え、第二の職場に勤めるようになった。この職場も、世の中の風向きと無縁ではない。従業員の一人一人が、風の吹き加減を気にしながら、生きているようなところがある。
さてこのブログも、始めてから足掛け4年目に入る。最初は「日本語と日本文化」という副題をつけて、その方面の記事を中心に書いていたが、そのうち、イギリスやフランスの詩人たちの翻訳が多くなった。いづれも筆者が若い頃から慣れ親しんできた詩人たちなので、それらを日本語に翻訳することは楽しかった。
平行して「知の快楽」と題し、西洋哲学史を自分なりに再解釈する試みも始めてみた。いづれひとつの形に纏め上げてみたいと考えている。
ともあれ、いつまでも知的好奇心を失わなずに、生きていきたいものだと願っている。
なお、上の絵は筆者の遊び心から、今年の干支である牛を描いたものだ。