仁川上陸作戦を再現

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今年の9月15日は、朝鮮戦争の命運を決定したといわれる仁川上陸作戦の60周年記念日に当たる。その記念すべき日に、韓国軍と在韓米軍を中心に、当時の国連軍の構成部隊だった9か国の軍隊が参加して、派手な戦闘再現のセレモニーを展開した。(上の写真:AFP提供)

1950年の6月に勃発した朝鮮戦争は、当初北朝鮮の圧倒的な優位で始まった。訓練が行き届いていなかったとされる韓国軍は、米軍ともども北朝鮮軍に蹴散らされ、北走ならぬ南退を繰り返して、洛東江まで追い詰められた。釜山防衛線といわれたこの戦いは、第二次大戦初期の英仏軍の敗北を象徴するダンケルクの敗退と比較されたものだ。

仁川上陸作戦は、米韓軍の巻き返しのきっかけとなったものだ。これを指揮したのは当時米軍の極東における最高責任者だったマッカーサー元帥。無謀すぎるとの批判を押して、ソウルの西方にある交通拠点仁川に大軍を終結させ、韓国の内部深く侵入していた北朝鮮軍を、南北から挟み撃ちしようというものだった。

この作戦は成功し、米韓はソウルを回復、北朝鮮軍は38度線の北側に退却せざるを得なくなった。

もしこの作戦が失敗していたら、朝鮮戦争は北側の勝利するところとなり、朝鮮半島全体が共産主義社会になっていただろうとされる。その意味で、朝鮮戦争の帰趨を制した重要な戦いだったわけである。


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