ワモンアザラシ(Ringed Seal:写真はナショナル・ジオグラフィック)は、北極海周辺に広く分布するアザラシだ。ゴマフアザラシの仲間で、灰色の肌に紋のような模様が点在することから、こう名付けられた。
アザラシの中では最も小さく、体長はオスで130センチ、メスで120センチ、体重は50キロと云うのが標準。カニクイアザラシについて個体数が多く、現存するのは600-700万頭と推測されている。
プランクトンやオキアミを主食とする一方、ホッキョクグマやホッキョクキツネを天敵とする。
一夫一妻制で、メスはほぼ6歳で性的に成熟し、妊娠後9-11か月後に一頭の子を産む。産んだ子は氷のなかに掘った巣穴で育てる。
このアザラシは殆どの時間を氷の上で過ごす。その氷に円錐形の穴をあけ、その穴を通じて海中と地上を行き来する。写真のアザラシは、海中にもぐっていたあと、息を継ぐために地上に出てきたところだ。天敵がいないかどうか十分に確かめてから、氷の上に上るのだ。
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