気温の上昇と頭痛、気圧の低下と偏頭痛

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気温の急激な上昇や気圧の変化が頭痛や偏頭痛の原因になっているらしいことが、最近の研究で明らかになってきた。アメリカのケネス・ムカマル Kenneth Mukamal 博士らのグループによれば、気温が短時間で5度上昇すると、およそ8パーセントの人が烈しい頭痛を訴えるようになるという。

これまでも、気温や気圧の変化が頭痛の原因となっているらしいことは、漠然と感じられてきた。そこで博士らのグループは、2000年以降7年かけて、7000人の人を対象に実験することによって、頭痛と環境要因との関連について実証的な研究を重ねてきた。環境要因には、気温、気圧、湿度などの気象条件と、大気中のさまざまな汚染物質を取り上げ、これら環境要因と頭痛との相互関係を追跡してきたのである。

その結果、大気中の汚染物質は懸念されていたほど頭痛や偏頭痛を引き起こす要因とはなっていなかった。これにたいして気温の上昇、気圧の低下は頭痛と偏頭痛を引き起こす大きな要因になっていることがわかったというのである。

博士はこうした研究成果を踏まえて、気象と頭痛との関連についての民間伝承に一定の科学的裏づけを与えると共に、頭痛に見舞われやすい人々に対しては、天気予報などを活用することによって、多少とも自衛する手段ができるのではないかと話している。

ではなぜ気温の上昇が頭痛を引き起こし、気圧の低下が偏頭痛を引き起こすのか、その原因を科学的に説明できるまでには、まだ至っていないということだ。ただ気圧の低下は血圧を下げる効果があることがわかっている。血圧の急激な低下は血流の状態に影響を及ぼし、それが偏頭痛につながるのではないか、こう推測することもできると博士はいう。


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