反則で勝機をつかむ:ウルグァイ・スアレス選手のハンドボール World Cup 2010

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ワールドカップで演じられる数多くの試合では、それぞれに感動的なシーンが生まれる。それらの多くはすばらしいファインプレーを伴っているが、中には反則というべきプレーが劇的な効果を伴うこともある。本日(7月3日)ウルグァイとガーナとの間の準々決勝でも、そんな光景が人々の興奮を呼んだ。ウルグァイのスアレス選手がシュートを防ぐために行ったハンドプレーが、結果的に、ウルグァイに勝利をもたらしたのだ。

両者は1-1のまま延長戦にもつれ込み、そろそろ時間切れという時点を迎えた。何も起こらなければPK戦になるところだった。ところがこの土壇場で、思いがけないドラマが演じられた。

まずガーナがロングスローを生かして強烈なシュートを放つ、キーパーはそれを膝でブロックしたが、リバウンドしたボールがゴールを直撃する、そのときゴールラインにいたスアレス選手が両手を使ってそのボールをはじき返したのだ。(上の写真:Brooks Peck 撮影)

この行為は当然ハンドと認定され、ガーナ側にPKのチャンスが与えられた。しかしどうしたわけか、ガーナのギャン選手は至近距離からのPKを決めることができず、試合は時間終了、最後のPK戦にもつれ込んだ。

このPK戦を制したのはウルグァイだった。ウルグァイはこの試合に勝つことで、実に70年大会以来のベスト4入りを果たしたのである。

スアレス選手の反則のハンドがなければ、ウルグァイは負けていたところだ。だからスアレス選手の反則行為は、少なくともウルグァイ国民からは熱狂的に支持された。しかし反則は反則だ。敗れたガーナは無論、それ以外にも反則で得た勝利は祝福に値しないなどと批判する人も多いと聞く。

そんなひとびとはスアレス選手に対して、フットボールではなく、ハンドボールをやってろと、ブーイングを鳴らしているそうだ。





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