先日(5月15日)、ロシアのセルゲイ・イヴァーノフ(Сергеи Иванов)副首相一行が極東地方視察の一環として国後、択捉両島を訪問したことは、本格的な両島開発のための地ならしらしい。
これに対して日本政府は、駐日ロシア大使を外務省に呼び、厳重に抗議したが、ロシア側は全く問題にしなかった。
ノーヴォスチ通信によれば、ロシア外務省は「ロシアによる南クリール(北方諸島)の領有は国際法上の根拠を有しており、訪問に対して日本が遺憾の意を表明するのは適切ではない。ロシアの領有権を疑問視し続ければ、日ロ関係の建設的雰囲気を損なう」との声明を出した。
ノーヴォスチ通信の記事は基本的には抑制された調子のものだが、日本側の姿勢をけん制するような雰囲気ももっている。
この問題が大きな関心事になったのは昨年暮のメドヴェージェフ訪問以来のことだ、それまでは、日本側も抑制された態度をとっていた。それが俄然騒ぐようになったのはどうしたわけか、理解できないといった調子なのだ。(写真はイヴァーノフ副首相<左から2番目>一行:RIA)
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