シー・シェパードが大槌町に戻ってきた:反捕鯨主義者の非人道的な嫌がらせが始まる

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3.11の当日、反捕鯨団体シー・シェパードのメンバーは岩手県大槌町で捕鯨船を追いかけていて、自分たちも地震や津波の恐ろしさを目の当たりにしたらしい。そしてそのまま被災地に取り残されて、被災者たちと一緒に避難したりもしたらしい。

その折の印象を、スコット・ウェストは団体のブログに書いている。「被災地の人々はみな暖かい人たちだった。だが捕鯨をする人間は許せない。」

この連中が、大槌町に戻ってきて、監視と称して、漁民への嫌がらせ行動を始めようとしている。そのやり口は先稿で太地町の例を上げて紹介したとおりだ。

団体のブログには、メンバーの書いた宣言文のようなものが載せられているが、それを読むと、この連中がいかに無神経で、冷酷な輩であるか、わかろうというものだ。

Let us not forget why we were in Otsuchi in March. We were here to expose the wanton slaughter of Dall's porpoises. The slaughter happened pretty much year round. The boats would periodically move to various ports in northern Japan to conduct their evil business. Otsuchi was one such port that harbored these evil men and their boats.

連中の動向を知らされた地元の人たちは、怒りが収まらないという。ジャパン・タイムズがインタビューしたある漁師は、次のように述べた。

「こんな大変な時期に乗り込んできて、我々の神経を逆撫でして何が面白いのか。あの震災で船も、港も、水産工場もみな台無しになった。監視したり、写真を撮ったりできるものは何も残されてない。」

シー・シェパードがこんな時期にかかわらず監視活動を再開したのは、この連中の活動が単なるボランティア活動ではなく、国際的なシンジケートを背景にしたビジネスだということを物語っている。

ともあれシー・シェパードの凶暴なことは、先稿のなかでも紹介したとおりだ。警察や自治体は、被災地の善良な漁師たちがこの連中に痛めつけられないよう、十分な監視をするように、期待したい。(写真はAP)


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