ブリューゲルは「東方三博士の礼拝」をテーマにした絵を三点描いた。この絵はその最初の作品。このテーマはブリューゲルの先輩ボスも好んで取り上げたから、あるいはそれに触発されたのかもしれない。
大きな人物だけで構成されたものとしては、ブリューゲルにとって初めての構図だ。ほかの二つはテントや雪景色を背景に、大勢の人々に祝福されるキリストが描かれている。またほかの二つがどちらも横長なのに、この絵だけは縦長だ。
背景の人々は、ブリューゲルの同時代人と同じ服装をしているのに対し、博士たちはオリエンタルな格好だ。そのうちの一人は黒人として描かれている。
(1564年、キャンヴァスに油彩、111×83.5cm、ロンドン・ナショナル・ギャラリー)
関連サイト: ブリューゲルの世界 ブリューゲルの版画
トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/3491
このページは、が2011年9月26日 19:04に書いたブログ記事です。
ひとつ前のブログ記事は「プーチンがロシア大統領に復活」です。
次のブログ記事は「クニ子おばばと不思議の森:焼畑の記録」です。
最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。
コメントする