陰暦文化圏では、今年は1月23日が元旦に当たっていた。中華社会ではこの日から新しい一年が始まる。そしてその一年は、干支の上では辰年に当たる。中国でも台湾でもシンガポールでも、人々は爆竹を鳴らしながら、龍の舞を演じ、新年の門出を祝った。おかげで北京や上海や深刻な大気汚染に見舞われた。爆竹の煙が街の空を灰色に染めたのだ。
辰年は干支の中でもひときわ縁起が良いと信じられている。どうせ子供を産むのなら辰年の子を産みたい。そんなわけで、今年はいつもの年より5パーセントほど多くの赤ちゃんが生まれそうだという。実際2000年の辰年の際にもそういう現象が起きた。
しかし生まれてきた子供にとっては、複雑な事情だろう。仲間が多いことにはプラスの面とマイナスの面とがある。マイナスの面の最たるものは厳しい生存競争にさらされるということだ。
それでも親たちは子供の幸運を願って辰年に標準を合わせて子作りに励む。中国社会では、辰年に出産することを計算したうえですでに妊娠を完了しているカップルのほか、来年の一月中を最終の目安として、妊娠計画を練っているカップルも多いことだろう。(写真はTIMEから)
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