カタールのドーハで行われたサッカー・アジア杯決勝戦に、日本がオーストラリアを1-0で破り、1992年、2000年、2004年につづき4度目の「アジアの覇者」になった。
この結果日本は、2013年にブラジルで開かれるコンフェデレーションカップへの出場権を獲得し、2014年のワールドカップに向けて幸先の良いスタートを切れることになった。
相手のオーストラリアは堅い守備と波状的な攻撃スタイルが持ち味の強豪チーム。実際本戦中は、日本はオーストラリアの猛攻を交わすのが精いっぱいといった感じだった。そこをしのいだのは、日本の守備能力が格段に進化していたことのあかしだ。
勝機は延長戦でやってきた。延長後半4分、左サイドの長友選手のクロスボールを、途中出場の李忠成選手が、左足のボレーシュートでダイレクトにゴールに蹴り込み、先制点をあげたのだ。
李忠成選手は在日韓国人4世、韓国のナショナルチームでもプレーしたことがある。しかし日本国籍を取得し、Jリーグで活躍、今大会は控えに回ることが多かったが、決勝戦の途中から出場し、この金星を挙げた。その活躍ぶりには、日本のサッカーファンはもとより、韓国の人々も喝采しているそうだ。
それにしても日本チームの実力は、この数年間に各段に進歩した。昨年のワールドカップでは、その実力が如何なく発揮され、日本中を興奮の坩堝に巻き込んだ。筆者のようにそれまで熱心なサッカーファンでなかったものまで、改めてファンになったほどだ。
この調子で実力をさらに磨き、世界の頂点を目指してもらいたいものだ。(上の写真はシュートを打つ李忠成選手:ロイター提供)
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