著名な報道写真家が二人、リビアで戦闘光景を取材中に、リビア政府軍の砲撃を受けて死んだ。
一人はアカデミー賞にノミネートされたこともあるイギリス人報道写真家ティム・ヘザリントン（Tim Hetherington 写真：AP提供）、もう一人は、ピュリッツァー賞候補に上ったアメリカ人報道写真家クリス・ホンドロス（Chris Hondros）だ。
二人を含む8－10人のカメラマンは、リビア西部の都市ミスラタで、政府軍と反政府軍の応酬を取材している最中に、カダフィ政府軍から砲弾を見舞われた。ほかに二人が重軽傷を負った。
ヘザリントンは、砲弾を食らう直前まで、ツィッターを通じて、戦闘の情況を発信していたが、次のつぶやきが、最後のものとなった。
"In besieged Libyan city of Misrata. Indiscriminate shelling by Gaddafi forces. No sign of Nato."
ヘザリントンの死を知らされた家族は、次のようなメッセージを出した。
"It is with great sadness we learned that our son and brother, photographer and film-maker Tim Hetherington, was killed today in Misrata, Libya by a rocket-propelled grenade.
"Tim will be remembered for his amazing images and his Academy award-nominated documentary Restrepo. Tim was in Libya to continue his multimedia project to highlight humanitarian issues during time of war and conflict. He will be for ever missed."
ヘザリントンは、同時代をリードする報道写真家として、世界的に有名だ。紛争地帯での取材経験が豊富で、2007年にはアフガンの前線で疲れきったアメリカ兵を描いたドキュメンタリー作品「レストレポ～アフガニスタンで戦う兵士たちの記録」が、アカデミー賞にノミネートされた。
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