渓陰堂:蘇軾を読む

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蘇軾の七言絶句「渓陰堂」(壺齋散人注)

  白水満時双鷺下  白水満る時 双鷺下る
  緑槐高処一蝉吟  緑槐高き処 一蝉吟ず
  酒醒門外三竿日  酒は醒む門外三竿の日
  臥看渓南十畝陰  臥して看る渓南十畝の陰

谷川の清んだ水をたたえたところに二羽の鷺が舞い降り、エンジュの緑したたる木には一匹の蝉が鳴いている、門外には朝日が込めて昨夜の酒も醒めた、寝転がって谷の南の方角を見やれば樹木が十畝の陰を広げている


元豊8年、常州にあっての作。田園暮らしの気楽さがのびやかにうたわれている。

白水は済んだ水、三竿は日が高く上った様子。(午前8時頃をさす)


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