南下するシロフクロウ(Snowy Owl)

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この冬、アメリカの太平洋岸から中部の草原地帯を経て東海岸に至るまで、シロフクロウ(Snowy Owl)の大規模な群が各地で観察され、バードウォッチャーたちを興奮させているそうだ。シロフクロウが越冬のためにアメリカ諸州まで南下する習性を持っていることはこれまでにも確認されていたことだったが、今年は少し様子が違う。何百何千と云う個体がアメリカにやってきたのだ。

シロフクロウは北極圏に生息する猛禽類で、鼠の仲間のレミングを主食にしている。そのレミングが今年は余り繁殖せず、餌に窮したシロフクロウたちが、鼠やリスなどの代替動物を求めて南下してきたのではないか、というのが専門家の見立てだ。

何故レミングの数が減少したのか、いまのところ良くわかっていない。地球温暖化のせいで、北極圏も気候が変化し、レミングの生息環境が脅かされているという説もあるが、あくまでも仮説の域を出ていないようだ。

ともあれ当人のシロフクロウにとって、シベリアやアラスカなどの北極圏が、生息に適した環境でなくなりつつあることは、あきらかなようだ。(写真はロイターから)


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