今日は2009年3月13日の金曜日だ。西洋人にとっては13日の金曜日は縁起の悪い日である。その縁起の悪い日が、今年は今日を含めて三日もある。こんなことはめったに起こらないかというと、そうでもなく、11年に一回の割合で起こるということだ。
西洋人はなぜ、13日の金曜日を縁起が悪いとしてこだわるのか。その起源は漠然としてわからないらしいが、キリストの時代にまで遡る古い迷信のようだという。
聖書ではキリストを裏切ったユダは13人目の使徒ということになっている。また裏切りが行われた日は金曜日だということらしい。そこから我々などは、聖書の記述が原因になって、13日の金曜日が不吉なものとして受け取られたのだと考えたくなるが、実際には13日と金曜日とはいづれも、聖書が書かれる以前から不吉なものとされていたようなのだ。聖書はだから、民間に流布していた迷信を踏まえて、ユダの裏切りを13日の金曜日に結びつけたのかもしれない。
この二つのファクターのうち、13という数字は紀元以前から、西洋世界の人々に忌み嫌われていたらしい。西洋には数字占いの根強い伝統があるが、その占いにおいても、13という数字は大凶を表してきた。
日本人が4という数字を忌み嫌う以上に、西洋人は13という数字を忌み嫌う。一流ホテルには、13階をスキップしているものが多いし、病院にいたっては、13号室のあるところなどひとつもないらしい。日本では4という数字を忌み嫌うといっても、一流ホテルにはどこでも4階があるし、病院でも4号室のあるところを見かける。
西洋人が13という数字を忌み嫌う程度は、かくも徹底しているのである。あのルーズヴェルト大統領も毎月13日には決して旅行しなかったというし、ナポレオンも13という数字に異常な恐怖感を抱いていたという。
なぜ13という数字が嫌われるのか。それは数字占いの中でこの数字が常に不吉なものとして扱われてきたことと関連があると、専門家は考えている。
数字占いはピタゴラス以来の伝統を持つ疑似科学であって、天体の現象から地上の出来事まで、あらゆることがらを数字に結び付けて解釈し、予想しようとするものである。それはメソポタミアの占星術とピタゴラス派の数学とが結びついてできたものだった。
13という数字は12のすぐ後にある。ピタゴラス派にとって12は完璧な数字だった。1年の月は12であり、黄道帯には12の星座があり、オリンポスには12体の神々が座し、ヘラクレスは12の偉業をなしとげ、イスラエルは12の部族からなり、キリストには12人の使徒があり、一ダースは12からなるといった具合だ。だからこの数字のすぐ後に位置する13は、それとの対比において不完全で、不吉な数字と観念されるようになったのではないか。
ところで歴史上の大惨事がこの数字と結びついた例はあるのだろうか。筆者はまだ詳細なデータに当たってはいないが、どうもそれらしいことは確認されないようだ。人々があらかじめ用心して、この日に重要なことをするのを差し控えてきた結果なのだろうか。
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