ゴールデン・ウィーク最後の休日(5月8日)は、朝から晴れ渡り、すがすがしい初夏の陽気がそれこそあたり一面に立ち込めたという感じだったので、筆者も思わず心が浮かれ、日光浴をかねて近所の公園まで散歩した。行田公園といって、筆者の家からは一キロほどの道のりだ。
日の光が強すぎず弱すぎず、新緑の香りを含んだ風が、歩行者の顔をやさしく撫で、生きている実感を味あわせてくれる。道端の狭い畑の一角には、ジャーマンアイリスが目いっぱい花びらを広げて咲き誇っている。小さな神社の敷地の中では、ケヤキや銀杏の木がみずみずしい色合いの葉っぱを広げ、地面に涼しそうな影を落としている。なにもかも初夏の息吹でいっぱいだ。
公園の中は、親子連れや恋人たち、そしてウォーキングにやってきた老人たちの姿があちこちにみられる。
筆者は芝生の上に座り込んで、子供たちの遊ぶ様子を眺めたり、犬たちが夢中になって戯れる様子を眺めたりして日光浴を楽しんだ。時にカメラアングルにぴったりの光景を見つけては、カメラのシャッターを切ることも忘れない。
ちょっとしたピクニック気分だ。数年前までは、よくこの公園にやってきては、近所にある生協の売店で弁当を買い、芝生に座って食ったものだが、今日はあまり空腹ではない。そこで自動販売機で缶ビールを買い、芝生に寝そべりながら飲むことにした。
ピクニック気分で飲むビールの味は最高だ。
コメントする