謎の閃光 スプライト:宇宙の渚

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昨年9月、古川宇宙飛行士による実況中継を交えた宇宙空間の映像を、NHKが「宇宙の渚」と題して放送したが、今回、その古川宇宙飛行士が地球にもちかえった映像を編集して、宇宙の渚でおきている壮大な現象を、テーマ別に紹介してくれる番組が始まった。第一回目は、「謎の閃光 スプライト」と題して、4月22日に放送された。

宇宙の渚とは、地球の上空80キロメートルから400キロメートルにわたる層をいうのだそうだ。いちばん外側に大気層という光の層がある。地球の大気圏と宇宙空間との境目だ。宇宙空間からやってくる様々な物質が、ここで地球の大気圏と衝突し、その結果生まれる光が重なって帯となっているらしい。

スプライトとは、雷と同じような現象で、雷の光が地上に向かって放射されるのに対して、宇宙空間に向かって放たれるものをさすらしい。これまでにも、飛行機のパオロットたちによって、断続的に報告されていたが、その実態は良くわかっていなかった。

古川さんは、地上400キロメートルの上空から、このスプライトが発生する現場を見下ろすようにしてみた。わずか数十分の一という短い時間でのできごとだ。だからよほど注意していないと、見過ごしてしまう。

写真にあるように、上空に向かって放射される光と、地上に向かう光とが共存している。その形が、クラゲに似ている。これを一晩で142こま撮影できたというから、かなりな頻度で発生していることがわかる。


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