ランニングは長生きの秘訣

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歩くこと、走ることは、運動の中でも基本的なものだから、健康にプラスに働くことはいうまでもない。走ることつまりランニングは、長生きにもつながる。スタンフォード大学の研究グループは、ランニングが寿命を長引かせる効果について研究を重ねた結果、それを数字の上でも実証してみせた。

グループは調査対象として、ランニングクラブに所属する人284人と、そうではないが、同じように健康な人々156人を選び、彼らについて、運動量と体重、運動障害の度合いを経年的に追跡した。集団の成員は社会的・経済的背景がほぼ似通っており、いずれも50歳を少し過ぎた年齢だった。

調査の結果、19年後の時点で、ランニングクラブの成員のうち死亡したものは15パーセントであったのに対し、そうでないグループの死亡率は34パーセントであった。つまりランニングクラブに属さない人々の三分の一は、70歳くらいで死んだのに、属している人のうちの八割以上は70を超えて生き続けたということになる。

ランニングの何が、長生きにつながっているのか。研究グループは、ランニングは心臓疾患の危険性を減少させるほかに、アルツハイマーのような神経疾患や癌のリスクも減らしていると考えている。つまり成人病の因子となるものを抑制する効果があるという。その結果死亡率も下がるということなのであろう。

しかし研究グループによれば、長生きにとってランニングのみが特効薬ということではないらしい。生活の中で、適度に激しい運動を常にしていることが重要なのだという。だからほかの運動でもよいわけだが、ランニングは非常に単純なので長続きするし、運動としては無理がなく、効果的ということのようだ。

調査対象の中でランニングクラブに属している人は、平均して週に200分くらい運動していた。これに対し、そうでないグループは20分に過ぎなかった。両者とも年齢が進むにつれて運動量は減少し、70歳くらいではほとんどランニングをしなくなるが、それでもランニングクラブに属する人は、何らかの形で高い運動量を維持し続けている。

このことは、日ごろランニングに親しんでいる人は、自分の身体を動かすことに抵抗がないということの現われだといえよう。

またランニングクラブに属する人々は、怪我や体調不良に見舞われる確立も少ない。全体として健康な状態を保つ確立が高いのだ。

こんなわけだから、長生きはもとより健康な体力を持続したいと思うなら、ランニングに励んだほうがよい。ランニングは年齢を問わず、いつ始めても効果が現れるというから、始めるのに遅すぎるということはない。もっとも、すでに何らかの病気を患い、激しい運動が無理な人には、その人なりのメニューが必要となろう。


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