二つの太陽を持つ惑星 Kepler 16b

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二つの太陽を持つ惑星が確認できたと、NASAの研究グループが発表した。惑星が太陽を持つというのがふさわしくないというなら、二つの太陽を親星として、その周囲を回転している惑星があったと言い換えてもよい。

発見したのは、NASAが打ち上げたケプラー宇宙望遠鏡。ケプラーにちなんでこの惑星は、Kepler 16bと命名された。この惑星は白鳥座の方向200光年のかなたにあるという。

ケプラー宇宙望遠鏡は2009年に打ち上げられ、主に連星同志が引き起こす食の研究に使われている。今回の発見も、二連星の相互関係を調べている途中に、第三の天体による重力の影響がわかり、それがこの二連星の共通の惑星によるものだとの結論に達したものだ。

この二つの太陽はいずれも我々の太陽よりも小さく、一つは太陽の70パーセント、もうひとつは20パーセントの質量だという。惑星はこの二つの太陽の周りを229日かけて公転している。軌道はほぼ円形だという。

連星は宇宙では珍しいものではなく、それが共通の惑星を持つこともめずらしいことではない。銀河系だけでも200万個はくだらないだろうと推測されている。ただ今回のように、その実態が現実に確認されたことは、初めてらしい。(写真はNASAから)





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このページは、が2011年9月22日 20:00に書いたブログ記事です。

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