亀戸の隠れ家:大安に飲む

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以前いた職場で一緒だった連中と、久しぶりに亀戸の大安という店に集まって飲んだ。今年で定年を迎えるものがいるので、その卒業祝いと、昇進試験に合格したものの祝いを兼ねて、集まった次第だ。

その店は亀戸駅すぐそばの、京葉道路に面したビルの中にある。ビルといってもごく普通のオフィスビルなので、気をつけてみてないと、飲み屋があるなどとは気がつかない。筆者はあらかじめ詳しい案内をされていたので、迷うことなくそのビルの中に入ったが、二階に上ってみると、がらんとした廊下が連なり、とても飲み屋があるような雰囲気には思われない。

廊下のはずれに暖簾が見えたのでくぐってみた。すると店のものが出てきて、別の部屋に案内された。部屋といっても、倉庫のようながらんとした空間で、そこにテーブルやら椅子が並べられている。部屋の隅には大きな冷蔵庫がおいてあって、その中には、ビールのビンやら焼酎の類がびっしりと詰まっている。店員はそれを指差しながら、好きなだけ取り出して、勝手に飲んでくれという。

そうこうするうちにメンバーが集まってきた。筆者を含めて8人、みな以前の職場で仲良くしていた連中で、そのほとんどは、いまはほかの職場に散らばっている。散らばってしまった後でも、こうして節目節目に集まって飲み交わすのは楽しいものだ。

まず定年を迎える男から感想を述べさせ、昇進試験に合格した男から抱負を述べさせた。そのあとは飲みかつ食いながら思い思いに歓談する。互いに遠慮のない間柄だから、みな勝手なことを言い合っては、笑い興じる。宴会にはこうした雰囲気が大事だ。

幹事役の男に、面白い店を見つけてきたねと話しかけると、その男がいうには、筆者がつねづね隠れ家のような店を好んでいたので、それにぴったりな店を物色していたところ、この店を知ったんです、どうです気に入ったでしょうと得意そうだ。今日は参加できなかったある男が、この近辺にはよく出没するというので、どうやらその男の紹介らしい。

時折便意を催すと、本店の中をくぐってトイレに行かねばならない。そのたびに見る店の中は、客の姿もまばらで、静かな雰囲気がただよっているように見受けられた。

最近の店はどこも、安さばかり売り物にして、うるさく騒がしいところが多い。静かな雰囲気の店は、見つけるのに苦労するほど少ない。だがほんとの呑み助にとっては、こうしたところこそ心地よい空間なのだ。

いづれ自分自身で使ってみるのもよいだろう。そんなことを思った次第だ。


関連リンク: 日々雑感

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