計画停電と交通マヒ:東日本大震災

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福島原発の大事故の煽りで電力不足に陥った東電は3月14日(月)から計画停電を始めた。その結果日常生活に影響をこうむるのは無論、交通機関もマヒして、サラリーマン諸君はしんどい思いを余儀なくされている。

計画停電は、東電管内を五つのグループに区分し、輪番で停電させようとするものだ。グループ分けは東電のホームページで公表されたが、これが非常にわかりにくく、情報としての価値をほとんどもたなかった。

というのも、自分の住んでいる地域が複数のグループに割り当てられ、いったいそのうちのどれが本当なのかわからない、といった事態が広範囲に生じたからだ。

たとえば筆者の住所地の場合には、割り当てられたグループは、1、2、4、5と四つもある。このうちのどれが実際に適用されるのか、ホームページ上の情報では何もわからない。市役所に問い合わせると、東電に聞いてくれという。東電はいくら電話をしても全く通じない。意図的に電話に出ようとしないのではないか、そんな風にかんぐりたくなるくらいだ。

同じような事情を抱えた人の話を聞くと、筆者のようなケースでは、実際に停電にあってみないと、正確なところはわからないという。漫画のような話だ。

昨夜(17日)になって、グループ分けが見直されたというので、東電のホームページにあたると、筆者の住所地は第1グループになっていた。それ故てっきりそのつもりでいたら、実際には第5グループの時間帯に停電した。

いったいどうなっているんだ、東電はもっとまじめにやれ、そんなことも言いたくなる。

電車のほうは、毎日運行メニューが変わるので、朝それをチェックしてから家を出るようにしている。通勤時間帯に運行がストップされると、アクセスできる最寄の駅(船橋)まで長い時間をかけて歩かねばならない。今のところまだ元気で歩いているが、老体にはこたえる。いつまでもだらだら続くようだと、そのうちダウンするかもしれない。

しかし、被災地のことを考えれば、こんなことは屁でもないことだ。家を失い、寒気に震えながら、ひもじい思いをしている人が大勢いるのだから。(写真は駅の入場制限の光景:朝日新聞から)


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このページは、が2011年3月18日 21:00に書いたブログ記事です。

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