人間の科学


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鉄器時代の少女の顔(上の写真:ナショナル・ジオグラフィック)が、最新のデジタル技術を用いて再現された。少女の名前はモーラ、紀元前650年頃に、ドイツ北部のニーダーザクセン州あたりで暮らしていた。

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妊娠中のセックスは正常な行為で、基本的には避ける必要はない、こんな処方箋をカナダの産婦人科医の団体が発表した。

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ネアンデルタール人は、従来思われていたように肉食オンリーではなく、野菜を調理して食っていた、こんな研究成果を、ジョージ・ワシントン大学のアリソン・ブルックス教授らのグループが発表した。

デニソワ人

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2008年にロシア・アルタイ山脈にあるデニソワ洞窟で、現生人類の子どもの骨と大人の歯が見つかり、とりあえずデニソワ人と名づけられた。ドイツ・マックス・プランク進化人類学研究所の研究によれば、デニソワ人はネアンデルタール人とほぼ同時代人に生きていた、現生人類の支流だった可能性が高い。

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ネアンデルタール人は現代人より性欲旺盛だった、こんな主張をしているのは、イギリス・リバプール大学のエマ・ネルソン Emma Nelson 女史の研究グループ。彼女らはこのユニークな仮説を、指の長さと関連付けながら説明している。

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上の写真(Newsweek提供)は、何の変哲もない女性たちの手の写真だ。普通の人にはあまり気を引くところはないかもしれないが、筆者にとっては大きなメッセージを発していると思えた、実際筆者はこの写真を見て考え込んでしまったのだ。

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OECDと欧州委員会がまとめた報告によると、EU諸国に住む成人の50.1パーセントは過体重か肥満に陥っているという。

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人差し指の短い男は前立腺がんになりやすい、こんな研究結果がイギリスがん研究所 Institute of Cancer Research によって発表された。

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今日の人類の祖先ともいうべきアウストラロピテクス・アファレンシスのルーシーが生きていたのは、今から320万年前のエチオピアの平原だ。そのエチオピアで2005年に発見されていた化石が、ルーシーより更に時間を遡った360万年前の原人の化石である可能性が高まった。

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左利きの人々は、右利きに比べて情動の制御が下手で、したがって怒りっぽい傾向がある。

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先日このブログで多剤耐性菌について紹介した。そのさい究極の耐性菌として、あらゆる抗生物質が効かないスーパー耐性菌について言及したが、その厄介な代物が国内の病院で初めて検出された。

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帝京大病院で多量の院内感染をもたらした多剤耐性菌は(上の写真:国立感染症研究所提供)、アシネトバクターという新手の病原菌だ。新手といっても、自然界には土壌の中などに普通に存在し、毒性が弱く、健康な人にはほとんど影響を与えないが、体力の衰えた人にとっては、肺炎や敗血症を引き起こし、命取りになりかねないという恐ろしい細菌だ。

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胎児は痛みを感じるか? この問いに対してイギリスの産科・婦人科学会 Royal College of Obstetricians and Gynaecologists がこのたび一定の科学的回答を出した。それによれば妊娠24週目前後の胎児は痛みを感じることが無く、完全な沈静状態にあるということだ。その証拠として研究者たちは、この時期までの胎児には痛みを伝達する神経回路が形成されていないことをあげている。

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寝不足が健康に良くないことは、だれもが経験的に知っていることだが、それが実際に早死につながっていることが科学的に実証された。イギリス・ウォーリック大学のフランチェスコ・カプッチオ Francesco Cappuccio 氏らの研究グループが、130万人の被験者を対象に数年かけて追跡調査した結果、一日6時間未満しか寝ていないグループは、明らかに早死するリスクが高いという結果が出た。

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筆者は先に「ネアンデルタール人の滅亡:気候変動が原因か」という文章の中で、ネアンデルタール人の一部が人類の直接の祖先であるホモサピエンスと交雑していた可能性について論じた。その後の専門家の研究で、それが可能性ではなく現実にあったことだということがわかってきた。

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スペインはバルセロナの病院で顔の全面移植が成功したそうだ。事故で顔がメチャクチャになってしまった人に、死んだ他人の顔を移植し、それに血を通わせることによって、生きた顔を甦らせたのだ。

臓器移植には免疫という壁がある。免疫の型が合わないと、移植された臓器は強烈な拒絶反応にあって、定着することが出来ない。それ故臓器の移植に当たっては、なるべく免疫が適合する個体から選ばねばならない。

再生医療の最先端をNHKが報道していた。それを見て、ついにここまで来たかと驚かされた。(NHKスペシャル「人体"製造"~再生医療の衝撃~」)

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黄金のマスクで知られる古代エジプトの少年王ツタンカーメン Tutanklhamun (上の写真:CNN提供)についてはこれまで謎が多かった。特に死因についてはわからぬことが多かった。

脳は加齢とともに老化する。老化は萎縮という形で目に見えて現れる。MRI画像で老化した脳を見ると、頭蓋骨と脳の間に黒い隙間が映ることがある。これが萎縮した跡だ。同じ年齢の人でも、萎縮の大きな人と、ほとんど萎縮が見られない人と、個人差は大きい。萎縮がひどくなると、アルツハイマー病などの知的障害につながることはいうまでもない。

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