地球と宇宙の科学


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宇宙が単に膨張しているだけではなく、加速度的に膨張していることが立証されたのは1998年のこと、その功績を評価されて、アメリカのソール・パールマッターとアダム・リース、オーストラリアのブライアン・シュミットの三氏が昨年(2011)のノーベル物理学賞を受賞した。

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太陽系から2万6000光年離れた銀河の中心のいて座A付近には、巨大ブラックホールがあることがわかっている。そのブラックホールが自分の重力を働かせて、周囲の構成から惑星をはぎ取り、それをのみこんでいる様子が次第に分かってきた。

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ロシア人の研究グループが南極の氷下湖の表面までドリルを貫通させたと表明した。その湖はロシアの南極基地近くにあるヴォストーク湖で、氷の表面から湖の表面まで深さが約3800メートルもある。

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生命の存在する可能性が高い系外惑星がまたひとつ見つかった。さそり座の方角に地球から20光年のところにあるM型赤色矮星のハビタブル・ゾーンを周回する惑星GJ 667Ccだ。岩石を主成分とすることから、水が存在する確率も高く、生命が存在する可能性は高いと研究者はみている。

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地球から30万キロも離れた軌道を回っているNASAの太陽圏観測衛星IBEX(Interstellar Boundary Explorer)が、太陽系外からやってきた星間物質を始めて直接観察することに成功したそうだ。

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上の写真はヨーロッパ南天天文台(European Southern Observatory)のヴィスタ(Vista)望遠鏡がとらえたらせん星雲(Helix Nebula)の赤外線映像だ。リング状の部分には無数のフィラメントが、その周縁部にはハローと呼ばれる暈状のものがはっきりと見える。

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天の川銀河には地球大の惑星が数十億個存在する可能性がある。こんな仮説を提出したのはパリ天体物理学研究所のダニエル・クバス(Daniel Kubas)教授らが率いる国際研究チーム。教授らは、重力マイクロレンズ効果と呼ばれる手法を用いて、天の川の恒星とその惑星を観察した結果、この仮説にたどりついた。

うるう秒

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4年に1回うるう年がやってくることは子供の頃から知っていたが、うるう秒というものがあることは今まで知らなかった。というのも導入されたのが1972年と、比較的最近の事に属するからだろう。そのうるう秒だが、存続を巡って熱いやりとりが続けられているらしい。

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現代に生きる我々にとって、画期的な世界像を作るうえで大きな役割を果たしたホーキング博士が、70歳の誕生日を祝ってくれたケンブリッジの仲間たちに、スピーチを寄せた。博士自身は健康状態がすぐれなくて、お祝いのパーティに出席することができなかったのだ。

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量子物理学を構成する単位の中で、いまでに発見されていない唯一のものであるヒッグズ粒子の存在を垣間見たとする研究結果が、欧州合同原子核研究機関(CERN)の二つの研究グループによって発表された。

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惑星探査衛星ケプラーは、2009年に打ち上げられて以降これまでに1000以上の惑星候補のデータを収集してきたが、そのうち生命存在の可能性が高い惑星が10個ほど含まれていた。その中でも、いわゆるハビタブル・ゾーンを周回し、大きさや表面温度が地球と同じ程度の惑星の存在が確認された、とNASAが発表した。

超新星SN 1987A

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超新星SN 1987Aは、1987年の2月に可視光線をとおして初めて観察された。位置はマゼラン星雲の一角、地球からは16.4万光年の彼方にある。肉眼でも見えるような非常に明るい光を放った後、5月頃に明るさのピークを迎え、その後徐々に減光した。

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アルマ望遠鏡のファーストライト画像が10月3日に公表された。上の画像がそれだ。からす座にある触覚銀河(Antennae Galaxies)といって、二つの銀河(NGC 4038、NGC 4039)が衝突してできたペア銀河だ。地球から7千万光年の彼方にある。

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世界20カ国による国際プロジェクト・アルマ望遠鏡が、いよいよ(9月30日)科学観測を開始した。

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素粒子ニュートリノが光より早く飛ぶことを発見したとするニュースが世界中を震撼させた。もしそれが事実ならば、アインシュタインが確立した特殊相対性理論は誤っていたということになり、現代物理学は根本的な立て直しを迫られるからだ。その影響の大きさから、今回の実験グループも、「拙速な結論や物理的解釈をするべきではない」とコメントしている。

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二つの太陽を持つ惑星が確認できたと、NASAの研究グループが発表した。惑星が太陽を持つというのがふさわしくないというなら、二つの太陽を親星として、その周囲を回転している惑星があったと言い換えてもよい。

宇宙の渚

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地球の大気圏の外側にあって宇宙の暗黒との接点になっているところを、宇宙の渚と呼ぶことができる。地球を陸地に、宇宙を海に譬え、その両者が接するところを渚としてイメージするわけだ。

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上の写真(ナショナル・ジオグラフィック)は、木星とその衛星を撮影したもの。イギリス人のダミアン・リーチ氏がカリブ海のバルバドスから撮影。地上からにかかわらず、ハッブル宇宙望遠鏡に負けないほど鮮やかに写っている。

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日本の研究グループが世界で始めて巨大ブラックホールの位置を特定したそうだ。そのグループとは、国立天文台、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、総合研究大学院大学合同の研究グループ。おとめ座の方向に約5400万光年はなれたM87銀河の中心部にある超巨大ブラックホールを、米国立電波天文台の望遠鏡10台を動員して突き止めた。

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この映像(NASA提供)は、宇宙間に存在する膨大な量の水を飲み込んでいるブラック・ホールのイメージだ。(厳密にはブラック・ホールを中心にもつクエーサー)このブラック・ホールの質量は太陽の200億倍、それが飲み込んでいる水の量は140兆倍だ。

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