世界情勢を読む


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上の写真(ナショナル・ジオグラフィック)はニュージーランド・タスマン氷河の崩壊した模様を写したもの。先日(2月22日)の大地震の影響によるものだ。

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リビアの内戦が最終局面を迎えつつある。東部の諸都市に続いて、ザウィーヤなど西部の諸都市も反政府派が掌握、首都トリポリにも反体制派の勢力が及ぶようになった。

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「ロシアでは至る所に腐敗があると人々はいう、だがそういいながら腐敗した連中を野放しにしておくのは、わけがわからぬことだ」こういいきるのは、ブログを通じて権力者たちの腐敗を暴き続けている34歳の法律家アレクセイ・ナヴァーリヌィ(А. Навальный)だ。(上の写真:AFP提供)

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韓国紙「朝鮮日報」の電子版が、北朝鮮で数百人規模のデモが発生し、市民四、五人が死亡したようだと報道した。

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リビアでの民主化運動の動向がかなり異常な様相を呈してきた。カダフィが徹底的に抗戦するする姿勢を崩さず、民主化運動に血の弾圧を加え、力によって粉砕しようと意気込んでいるのだ。2月16日にベンガジなど東部の都市で始まった混乱は、まだ8日しかたっていないのに、すでに800人以上の市民がカダフィによって殺されたとの情報も流れている。(アルアラビーア)

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アラブ世界に吹き荒れているジャスミン革命の嵐が、もしかしたら中国にも吹いてくるかもしれない、そんなことを予想させるような事態がおこりかけた。おこりかけたというのは、共産党政権の徹底した事前弾圧で、とりあえずは民衆の蜂起が食い止められたからだ。

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ホドルコフスキー裁判の判決は、担当判事ではなく第三者が決めた、担当判事のダニーキン(Виктор Даникин)は、他人が書いた判決文を単に読み上げたに過ぎなかった。こんなショッキングな証言が出てきて、どうやらロシア政界を揺さぶりかねない勢いだという。

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ベルルスコーニの買春スキャンダルの相手として一躍有名になったモロッコ人女性カリマ・エル・マフルーグ(Karima El Mahroug)さん(上の写真:AFP提供)が、ベルルスコーニが主宰していたハーレムの様子を捜査当局に白状していたそうだ。このたびイタリアの新聞ラ・レプブリカ(La Repubblica)が、捜査当局からの特ダネ情報として、電子版に公表した。

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アメリカのブッシュ大統領とイギリスのブレア首相はイラクに戦争をしかける理由として「大量破壊兵器の存在」をあげたが、そんなものは結局どこからも発見されなかった。それもそのはず、その情報の一次提供者がついたウソを、ドイツの情報機関が信用し、それを又聞きで知らされたブッシュ政権が、戦争開始の口実として飛びついたにすぎなかったからだ。

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チュニジアに発した民主化要求デモは、エジプトのムバラク体制を打倒した後、北アフリカ・中東のアラブ諸国へドミノ式に広がり、イェメン、バーレーン、リビアで連日大規模なデモが繰り広げられている。そのうちリビアのデモは最も先鋭化しており、治安部隊との衝突の結果、16日から18日までの3日間で、84人が死亡したと伝えられる。

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上の写真(AFP提供)はイタリア首相ベルルスコーニのセックス・スキャンダルに抗議して、ローマ市内をデモ行進する膨大な数の人々だ。そのほとんどは女性で、主催者の発表によれば、2月13日には抗議デモの規模は全国で100万人以上になったそうだ。

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1月25日以来続いていたエジプトの騒乱は、ついにムバラクが大統領を辞任することで一つの大きな節目を迎えた。エジプト国民の大多数はこれを名誉ある革命の成功として受け止めているようだ。

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前原外相が11日にロシアを訪問しラヴロフ外相と会談した。その結果が早速日本のメディアによって発表されているが、どれを読んでも今回の会談が日露双方の主張をぶつけ合うだけの平行線の議論に終わったと報じている。

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スターリンは悪人だった、ということはプーチンでさえも認めざるをえないほどに、いまや世界中の人々の心の中に定着した信念だ、それはロシア人以外の人々にとっては、スターリニズムの狂気として、ヒットラーの狂気と同列のものであり、当のロシア人にとっても、同国人を差別なく殺したという点で、ポルポトと五十歩百歩だと受け取られている。

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モスクワ・ドモジェーダヴァ Домодедого 空港の爆破事件については、予想通りチェチェンの独立派グループのリーダー、ドク・ウマーロフДоку Умаров が犯行声明を出したことで、ロシア当局の捜査が新たな段階に入ったといわれる。だがそのわりには、捜査当局の動きは鈍い。メドジェージェフが警察組織の名称を変えてまで、能力向上を期待しているにもかかわらずだ。

英語版プラウダを読んでいたら、北方諸島に対するロシアの死活的な利益を説明した論文が目をひいた。ロシア人にしては率直で明確な論旨が展開されており、それなりに興味深く感じたので、紹介しておきたい。Japan's claims for Russian islands evolve into blind rage By Sergei Balmasov

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エジプトの反政府運動は2月1日の百万人集会で最高潮に達した。怒涛のような民衆のうねりに、さしものムバラクも譲歩を迫られ、先日の内閣の更迭に続いて、自らの引退をも約束せざるを得なくなった。だが即時退場を求める民衆の声に対しては、断固拒否の姿勢を示した。

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プラウダのWEB英語版を読んでいたら、メドヴェージェフの国後島訪問に関して、ロシアによる北方領土の不法占領を正当化する文章が載っているのを見出した。Should Medvedev ask Japan's permission every time he travels East? By Vadim Trukhachev : Pravda.Ru

不法対外投資 Illicit Capital Outflowとは日本人には聞きなれない言葉だが、海外では違法な資産形成の手段として広く知られている。主に貿易に付随して得た資金を、自分の国に還流させずに、直接対外投資にまわし、課税回避や資金洗浄の目的を達成しようとするものだ。

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イスラエルはユダヤ人が建国した国家だからユダヤ人だけが住んでいる、こう思っていた筆者は、イスラエルの人口のうち20パーセントはアラブ人だと知らされてびっくりしたことがある。

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