ポール・エリュアールの詩「悲しみの常夜灯」Le front aux vitres(壺齋散人訳)
窓ガラスに額を押し当てたぼくは 悲しみの常夜灯のようだ
そのようにして暗い夜を過ごした空
平野はぼくの開いた手の中に小さくおさまり
二重になった地平線が無味乾燥に見える
窓ガラスに額を押し当てたぼくは 悲しみの常夜灯のようだ
ぼくは君を求めて時間を超越し
ぼく自身を超越する
ぼくにはもうわからない 果たして君を愛していたのかが
ぼくらはふたりとも この世にいないも同然だから
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